九州電力エリア限定の西部ガスの電気
西部ガスは九州北部を中心とした都市ガスをメイン事業にしている企業です。
日本では東京ガス、大阪ガス、東邦ガスと大手都市ガス4社として取り扱われています。
当サイトでも紹介している東京ガス、大阪ガスと同じように、西部ガスでも2016年4月からの低圧電力部門解禁に合わせて西部ガスの電気を開始しています。
西部ガスでも都市ガスをセットにした、セット割も取り扱っているので、もともと西部ガスを利用している方にとってメリットの大きい新電力となっています。
一方で、九州電力エリアをメインとしている【熊本電力】。
当サイトではイチオシの新電力のため、西部ガスの電気と熊本電力の電気ではそれぞれどちらがよりメリットがあるのかを比較しています。
九州電力・西部ガス・熊本電力の電気電気料金比較
西部ガスの電気の電気料金を比較していきます。
西部ガスの電気は都市ガスを利用している人向けのプランと電気のみの利用者向けプランの2種類がありますが、今回は都市ガスとセットで利用している人向けの【プラスでんきプラン1】の料金表で比較していきます。
九州電力・西部ガス・熊本電力の電気料金表(従量電灯B相当)
料金詳細 | 九州電力 | 西部ガス | 熊本電力 | |
基本料金 | 10A | 297.0円 | 295.37円 | |
15A | 445.5円 | 443.06円 | ||
20A | 594.0円 | 590.74円 | ||
30A | 891.0円 | 763.89円 | 445.5円 | |
40A | 1,188.0円 | 957.41円 | 594.0円 | |
50A | 1,485.0円 | 1,130.56円 | 594.0円 | |
60A | 1,782.0円 | 1,273.15円 | 712.8円 | |
電力量単価 | 0~120kwh | 17.46円 | 17.40円 | 17.45円 |
121~200kwh | 23.06円 | 23.00円 | 23.05円 | |
200~300kwh | 23.06円 | 23.00円 | 21.89円 | |
301kwh | 26.06円 | 24.89円 | 21.39円 |
電気料金の単価を比較すると、熊本電力の単価が頭一つ安いのが目立っています。
ただし、熊本電力では20A以下の取扱がありませんので、熊本電力と契約する場合には30Aからの契約となります。
それでも九州電力の15Aの基本料金と同じ基本料金なので、九州電力の15Aで契約しているなら、熊本電力で基本料金を30Aにあげて電気契約している方が電気の利用できる上限が上がるのでお得ですね。
設定条件
契約アンペア:40A
使用電力量:450kwh
世帯人数:4名想定
九州電力の電気代
基本料金 1,188円
電気使用量金 120kw✕17.46円=2,095.2円
180kw✕23.06円=4,150.8円
150kw✕24.96円=3,744円 小計 9,990円
九州電力電気代合計 11,178円
※燃料調整費、再エネ賦課金は金額に含めません。
西部ガスの電気代
基本料金 957.41円
電気使用量料金 120kwh✕17.4円=2,088円
180kwh✕23.0円=4,140円
150kwh✕24.89円=3,733.5円 小計 9,961円
西部ガス電気代合計 10,918円
※燃料調整費、再エネ賦課金は金額に含めません。
熊本電力の電気代
基本料金 594円
電気使用量金 120kw✕17.45円=2,094円
80kw✕23.05円=1,844円
100kw✕21.89円=2,189円
150kw✕21.39円=3,208.5円 小計 9,335円
熊本電力電気代合計 9,929円
※燃料調整費、再エネ賦課金は金額に含めません。
九州電力・西部ガス・熊本電力の電気代比較
電力会社名 | 電気代 | 差額 | 対九電削減割合 |
九州電力 | 11,178円 | 0円 | 0% |
西部ガス | 10,918円 | ▲259円 | ▲2.3% |
熊本電力 | 9,929円 | ▲1,248円 | ▲11.2% |
九州電力から西部ガスに切り替えた時の電気代差額は西部ガスが月々259円安くなります。
九州電力から熊本電力に切り替えた時の電気代差額は熊本電力が月々1,248円安くなります。
削減割合は九州電力の電気代に対して西部ガスが2.3%の削減
熊本電力が11.2%の削減割合になります。
西部ガスの【プラスでんきプラン1】に電気契約を切り替えた場合、大きな電気代削減効果は得られません。
そのかわり、都市ガスと電気の支払いをまとめられるのは便利になります。
電気代の安さだけにこだわると熊本電力が一番安くなります。
ここまでは九州電力従量電灯Bプランと同じ料金プランを比較しましたが、続いて、従量電灯Cプランの比較をしていきます。
九州電力・西部ガス・熊本電力の電気料金表(従量電灯C相当)
料金詳細 | 九州電力 | 西部ガス | 熊本電力 | |
基本料金 | 6kva | 1,273.15円 | ||
6kva超過分 (1kva当たり) |
297.0円 | 211.85円 | 237.6円 | |
電力量単価 | 0~120kwh | 17.46円 | 17.40円 | 14.00円 |
121~300kwh | 23.06円 | 23.00円 | 18.49円 | |
301kwh | 26.06円 | 25.99円 | 20.37円 |
電気料金の単価を比較すると、従量電灯C相当でも熊本電力の単価が頭一つ安いのが目立っています。
従量電灯Cは主に小規模の工場や店舗など、60Aを超える施設への料金メニューとなります。
設定条件
契約アンペア:6kva
使用電力量:1,200kwh
九州電力の電気代
基本料金 1,782円
電気使用量料金 120kwh✕17.46円=2,095.2円
180kwh✕23.00円=4,150.8円
900kwh✕26.06円=23,454円 小計 29,700円
九州電力電気代合計 31,482円
※燃料調整費、再エネ賦課金は金額に含めません。
西部ガスの電気代
基本料金 1,273.15円
電気使用量料金 120kwh✕17.40円=2,088円
180kwh✕23.00円=4,140円
900kwh✕25.99円=23,391円 小計 29,619円
西部ガス電気代合計 30,892円
※燃料調整費、再エネ賦課金は金額に含めません。
熊本電力の電気代
基本料金 1,425.6円
電気使用量料金 120kwh✕14.00円=1,680円
180kwh✕18.49円=3,328.2円
900kwh✕20.37円=18,333円 小計 23,341円
熊本電力電気代合計 24,767円
※燃料調整費、再エネ賦課金は金額に含めません。
九州電力・西部ガス・熊本電力の電気代比較
電力会社名 | 電気代 | 差額 | 対九電削減割合 |
九州電力 | 31,482円 | 0円 | 0% |
西部ガス | 30,892円 | ▲589円 | ▲1.8% |
熊本電力 | 24,767円 | ▲6,715円 | ▲21.3% |
九州電力から西部ガスに切り替えた時の電気代差額は西部ガスが月々589円安くなります。
九州電力から熊本電力に切り替えた時の電気代差額は熊本電力が月々6,715円安くなります。
削減割合は九州電力の電気代に対して西部ガスが1.8%の削減
熊本電力が21.3%の削減割合になります。
熊本電力が従量電灯Cでは電気代の削減額で圧倒的に優位となっています。
当サイトで設定条件としている中では九州電力エリアの中では熊本電力のしごと電気Cプラン(九州電力従量電灯C)が一番安いということを確認しています。

西部ガスの電気 評判やデメリット
西部ガスの申込み方法
電話とWEBからの申し込みができます。
ネット環境が近くにない方でも電話で申し込みができます。
電気料金の支払い方法
- 口座振替
- クレジットカード払い
- コンビニ払込票
以上3種類の払込方法があります。
支払い方法も多いので、電気代も支払いやすいです。
電気料金明細の発行
WEB上で確認することができます。
西部ガスの契約期間
契約期間の設定は契約日より1年間です。
西部ガスの解約金
契約期間はありますが、帰還途中の解約金はかかりません。
利用している人の声
我が家は30Aなので一ヶ月に125円程、従来よりも安くなり年間にすると約1500円程お得になるということでした。
西部ガスであれば面倒な手続きもないし申込みも簡単にできます。しかも使用料に関係なく毎月226円もお得になると教えてくれました。年間で考えたら2700円お得になります。
支払いも楽になり尚且つお得になるのであれば、嬉しい限りです。
供給地域
九州電力エリア
ただし、九州電力エリア内でも供給可能地域が限られています。
西部ガスのメリット・デメリット
西部ガスのメリット
200円ごとに1ポイント
提携しているポイント6種類から電気代200円ごとに1ポイントが付きます。
提携ポイント
- Tポイント
- Pontaポイント
- 楽天ポイント
- WAONポイント
- JRキューボ
- nimocaポイント
ガス機器修理優遇サービス
もともとガスをメイン事業としているため、西部ガスリビングメイトに依頼した修理代からポイント還元があります。

西部ガスマイページ
西部ガスのマイページを開設すると電気ガスの使用量や利用料金の確認ができるのはもちろんのこと、生活に役立つ情報をまとめた情報サイトを利用できます。
九州電力のキレイライフプラスと同じようなマイページを準備しています。
西部ガスのデメリット
比較的九州電力と比較して弱点が少ない西部ガスですが、大幅な電気代削減は期待できません。
また、電気の供給範囲が狭いです。
九州電力エリア内のさらに限られた地域への電気供給となっているので、現在西部ガスの都市ガスを利用している方以外にはメリットが限りなく少なくなっています。
まとめ
西部ガスは日本の都市ガスでは大手4社に数えられる大手都市ガス会社です。
その大手都市ガス会社西部ガスが展開する新電力【プラスでんきプラン1】(従量電灯B相当)と【プラスでんきプラン2】(従量電灯C相当)ですが、電気代の削減額だけみるとあまり大幅な削減は期待できません。
しかし、大手都市ガス会社という安心感があるので、現在西部ガスの都市ガスを利用しているのであれば、九州電力を利用しているよりはメリットがあります。
一方で、電気代の削減額だけを見ると、熊本電力が九州電力並びに西部ガスの電気を圧倒した電気代の安さなので、電気代を大きく削減したい時には熊本電力がオススメです。
