電力自由化関係

業務用の高圧電力乗り換えを実践して電気代を20%削減する

業務庁高圧電力の見直しで電気代20%削減

業務用の高圧電力を乗り換えるにあたって

今回、業務用で利用している高圧電力の乗り換えを行いました。

高圧電力部門の電力自由化は低圧電力部門の自由化よりも早い時期に実施されていましたが、業務用の高圧電力を複数の新電力から見積もりをもらうようになったのは低圧電力の自由化が解禁となってからです。

今回が2回目の新電力による見積もり比較ということになります。

現状の電気契約は、一階部分と二階部分に別れている部分供給という供給方法で電力契約を取り交わしており、ベースになる一階部分を九州電力からの電気供給、二階部分を新電力からの電気供給を受けています。

どうして全量を一社から電気供給を受ける【全量供給】ではなく、あえて【部分供給】という電気の供給方法を選択しているかというと、負荷率の高さによります。

私の勤める職場では電気の負荷率が高い、つまり、昼夜の電気量の変化が少ないため、部分供給という供給方法でないと新電力にとって安い電気単価を出しにくい、電気代を削減しにくい、という事情があるようです。

新電力にとっては負荷率が低い建物、例えば昼に電気使用量が多く、夜は電気使用量が少ない建物の方が、より安価な電気代を提案しやすく、より電気代の削減をしやすいということですね。

これは高圧電気契約の電気代の計算方式が低圧電力の契約と異なるためにこのようなことが起こります。

高圧電力では基本料金の部分が年間で一番ピークになる電気使用量で基本料金の料金が決まるため、高圧電力ではピークになる電気代をいかにして抑えるか、というのが電気代を抑えるポイントの一つになります。

このような事情を踏まえて、今回も業務用の高圧電力を新電力に見積もり依頼を行いました。

新電力会社5社へ高圧電力の見積もり依頼

今回見積もり依頼をしたのは5社です。

  • テプコカスタマーサービス
  • エネット
  • 丸紅新電力
  • シン・エナジー
  • イーレックス

いずれも新電力会社としては供給シェアの高い新電力会社を選択しています。

多くの新電力があるので、とことん安くなる見積もりを多くの新電力からもらうこともできるのですが、さすがに手を広げすぎるのも負担になるので、今回はこの5社から見積もりをもらうこととなりました。

結論から言うと、今回一番安い提案をもらったのは【テプコカスタマーサービス】です。

どのくらい安い提案だったかと言うと、九州電力の業務用季時別電力Aプラン比で約20%の電気代削減。

現状の部分供給との比較でも約13%の電気代削減という提案をもらいました。

前回新電力を始めて導入した際にも大幅な電気代削減額に驚きましたが、さらにそれよりも13%の電気代削減となり、年間では300万円以上の電気代削減になります。

また、供給方法は全量供給となるので、部分供給のデメリットである請求先が2ヶ所となる問題も解消されます。

では、【テプコカスタマーサービス】とはどこの新電力なのかというと、テプコカスタマーサービスは東京電力グループの新電力会社になるので、背景には問題ありません。

東京電力グループでは前回紹介した【あしたでんき】や【PinT】等、新電力に積極的に関わっているので、その本気度が伝わってきますね。

高圧電力見積もりから見える各新電力会社の特徴

一番安い提案をもらったのは【テプコカスタマーサービス】となりましたが、各新電力とも見積もりをもらうにあたってよく特徴が出ていました。

エネット

エネットは新電力では一番の電気供給量を誇っていますが、部分供給による電気供給を提案してきました。

その理由について確認すると、負荷率が高いというのもありますが、現状契約している大手電力会社、九州電力との関係性も考慮してとのことでした。

担当者からは『電気代は一番安くないと思いますが・・・よろしくおねがいします』という潔く電気代は下げれなかったけど、背景を考えてといった話を最初に受けました。

丸紅新電力

次に、丸紅新電力についてはシンプルに全量供給。

特に何かを配慮したということもなく、できる限りの電気削減額で提案を頂いています。

シン・エナジー

そして、シン・エナジー。

販売代理店からの営業という流れから見積もりをもらうことになりましたが、こちらは部分供給での提案。

割引額はそこそこにいいところでしたが、テプコカスタマーサービスには及ばず。

イーレックス

最後にイーレックス。

こちらは部分供給と全量供給それぞれ提案をもらって、全量供給がわずかに安くできるという提案でしたが、あまり提案自体の電気削減額には魅力は感じず。

この5社の中ではテプコカスタマーサービスが頭一つ抜けた提案を持ってきたというのが今回のポイントとなります。

九州電力一社の契約から新電力会社を組み入れての経緯

当初は九州電力一社にて業務用季時別電力Bで電力契約を結んでいましたが、前回部分供給にて新電力を電力契約に組み入れてからそれまでの電気代から電気代はおよそ7%の削減となりました。

そして、今回の電気契約の見直しによる見積書によって、テプコカスタマーサービスが驚異的な電気代の削減額を提示。

その金額は現状の部分恐々と比較して13%程度の削減。

九州電力の業務用季時別電力Aと比較すると約20%近い削減と新電力の比較を繰り返していく中でついに当初より20%の電気代削減が可能となっています。

もしもまだ九州電力の契約のみであったとしたら、この20%の削減は無く、節約できる電気代毎年10百万円が電気代として九州電力に流れていくという状態のまま。

新電力会社を一部入れたことでこの電気代の20%削減ができるようになり、ついには新電力へ完全に乗り換えるという選択肢が出てくるようになったのです。

新電力に見積もりをもらって一回で大きな電気代の削減を実現するのは難しいかもしれません。

しかし、徐々に新電力を比較していくことでこの水準まで持っていくことができます。

まとめ

今回は東京電力グループのテプコカスタマーサービスへ電気代の見積もりを依頼したことで九州電力の業務用季時別電力A比較で20%の電気代削減が実現し、ついに新電力会社一社に乗り換えという事態になってきています。

これまでに新電力会社とどのような交渉をしてきてこの水準まで持ってきたかと言うと、実は大した交渉をしているわけでもありません。

最近は見積もりも定型的になっており、各新電力会社に一年分の電気使用量のわかる資料をメールで送るだけですぐに見積書を作成し、後は見積もり依頼者で自由に選択してくださいというスタンスの新電力が多いです。

交渉事もストレスになるのでなかなか気持ちが進まないという方もいるかも知れませんが、よほど電気供給量の大きい事業所でない限り、新電力会社も思っているよりもあっさりした対応です。

ちょっと手間を取るだけで大きな効果のある交渉事なので、電気代の比較は毎年定期的に実施していきたいですね。